監督:リュ・スンワン
原題:Bereurlin
他人の国でシバラマ祭金正日没後の北朝鮮といった最近の政治ネタを織り込んだサスペンスアクションとそれが韓国本土で700万人を動員したという事実から、「さすが「アジョシ」が興行成績年間1位とった国、韓国!」と、またまた韓国の民度の高さを思い知らされました。
ただ、韓国・北朝鮮・アラブ・アメリカと様々な国による政治サスペンスを見て、国際政治モノにあんまり興味がもてない自分に気がついてしまいました。現実世界でどの国がどういう立場か疎いため、私には事実を映画に取り込んだビビットな面白さがあまり理解できていない気がします。
投げ飛ばしたところに必ず背中を打つ鉄や石があったり、ワイヤーに絡まりまくりながら飛び降りる痛そうなアクションシーンは純粋に楽しめました。悪役のリュ・スンボムの下品な面構えもよかったな。
映画の舞台となるドイツ・ベルリンと人の国で、北朝鮮と韓国が入り乱れて「シバラマ!シバラマ!」とののしりあうところが、愉快でした。いままで見た韓国映画でつかわれた様々な「シバラマ」を聞いてきたおかげで、海外ロケでも遠慮なくやってる感が伝わってきました。あんなにシバラマれたらドイツ人もたまったもんじゃないでしょう。