2011年5月16日月曜日

イリュージョニスト(80分)


予告編を見て勝手に「心温まる」系の映画だと思っていたのですが…

予想を裏切られ、すごい哀しい気持ちに。



衰退していく大衆演芸の描写も哀しかったけど、

特に哀しかったのは老人手品師と魔法を信じる少女の関係。

老人の貢ぎを魔法と信じて、無邪気にたかる少女の姿に

自分の学生時代のこれとよく似た経験を思い出しました。



かって、バイトしていたバーの男性客(60代)に「出身大学が同じ」

ということで仲良くなり、この映画の少女よろしく全然相手のお財布
事情など思いやることなく、「わー、ありがとうございます!」と言葉を
返して美味しいモノをご馳走になってました。

が、学生を卒業し社会人になると忙しくて彼からのメールや着信に
返事をしないままにしてました。するとある日、留守電に「君とは絶交だ」

というメッセージが。

映画最後に、老人が少女に残す置手紙のメッセージ「魔法使いはいない」と
留守電の絶交宣言がかぶって。

老人の夢を守ってあげれない残酷な女子だった自分を反省しました。
つーか、そういう玉じゃない人が、そういうことやっちゃ駄目だな…

もしかしたら、うまく貢がせる小悪魔女子は、悪意はなく、男を魔法使いだと
純粋に信じてるのかも。恋愛と経済の交換行為としての貢がせではなく、
魔法だと思ったほうがどんどん吸い取れてものすごいことになりそうで、怖っ!
いや、でもそのほうがお互い傷つかないんだろうなぁ。


 

あ、あと、おっさんのスカートがはためく時のドキドキ感が新鮮だった。
たとえ、おっさんのでもスカートの中身は気になっちゃう。不思議!

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