2014年3月1日土曜日

エージェント:ライアン(106分)


 

監督:ケネス・ブラナー
原題:Jack Ryan: Shadow Recruit
ディナーは割り勘で

予告編を見て新たな捜査官モノかと思っていたのですが、鑑賞後映画の情報を見て過去にもエージェント:ライアンシリーズがあったことを知りました。過去作タイトルのうち「レッドオクトーバーを追え!」は見たことあるような気がしますが、潜水艦を追いかけるということ以外何も記憶にありません。この「エージェント・ライアン」は凄腕捜査官誕生前日談だったのでシリーズの知識がなくても見易かったですが、残念ながら映画全般あまり惹きつけられる場面がありませんでした。


あまりノレなかったのは、大きく3つ理由からかと思います。
まず、1つ目はライアンが海軍&CIAに所属することになる動機。「強い愛国心」がその動機になるのかと思うのですが、映画の彼はそんな愛国心の強い人間に見えなかったです。留学先ロンドンにて911事件のニュース映像を見るシーンだけでは、そこまで「強い愛国心」を持っていると思い図ることが出来ませんでした。
2つ目は、ロシア側の攻防のさじ加減のバランスが悪さ。監査しにきたライアンをホテルまで案内したボディガードが殺そうとしていたくせに、翌日にはライアンを会社に招きいれていたし。ナイフ一突きで邪魔者を躊躇なく殺してきたチェレバンの息子が、バイクで追いかけてきたライアンにとどめをさそうとしなかったのも、肝心な時に爪が甘すぎると思いました。
そして、3つ目。これがなによりも大きい理由なのですが、ヒロイン役キーラ・ナイトレイになんだかイライラしてしまったこと。ロシアまで追し掛けきてホテルでライアンを詰問するとことか、私ならグーで殴ってしまいかねない憎憎しさでした。「危険なメソッド」のような精神を病んだヒロイン役はキーラ・ナイトレイにとても合うと思うのですが、この作品では「ライアン・・・なんで、こいつに恋をした」と疑問に感じてしまいました。このキャストで続編が作られたとしても、クリス・バインとキーラ・ナイトレイのカップリングはもう見たくないなぁ。