監督:スティーブ・マックイーン
原題:12 Years a Slave
生きるため繰り返す、見て見ぬふり
スティーブ・マックイーン監督は前作「SHAME」から2作目の鑑賞でした。
原題が“12 Years a Slave”だと知っていたし、劇場予告も見ていたので「奴隷生活を描いた映画なんだろうな」と重いテーマでありながら自分自身とは遠い話だととらえていました。しかし、実際は映画で描かれている出来事は「自分にはふりかかったことのない遠いこと」でありながら、場面場面の登場人物たちの心情は身に覚えのあるものだと感じました。
同じく黒人奴隷を描いた映画「ジャンゴ」で超下衆野郎を演じたディカプリオが、今年また「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(こちらも下衆野郎を好演)でオスカーを逃したことも思い浮かび、「それでも、下衆野郎(を演じる)ディカプリオが好きだ!」とディカプリオ愛が映画終盤に突如盛り上がりました。レオ様、らぶ。