上映時間:119分
パンフレット:720円★★★☆☆(いろいろなスタッフや声優インタビューがたくさん載ってます)
9才のボクが、大人になるまで。
細田守監督作品、前作の「おおかみこどもの雨と雪」がすごい苦手な記憶があったので、今回の「バケモノの子」も自分にはあわなそうだなと思ってました。で、見てみたら、案の定あわなくてちょっとかなしかったです。「時をかける少女」はあんなに好きだったのになぁ。(めったに映画のDVDを買わないのですが、「時をかける少女」のDVDは買って持っています) パンフレットのプロデューサー斎藤優一郎さんへのインタビューで、「細田監督は、アニメーション映画は常に理想を描くべきだという映画哲学を持っている人です」と記載されているのですが、これを読んで細田守監督作品の自分へのあわなさがなんか納得できました。細田守が描く理想に対する強いメッセージを映画の中に感じて、すごい説教臭く感じてしまうんです。あと、作画の美しさとリアリティがあるだけに、そのメッセージに拒否感を感じる自分自身にも嫌悪感を感じ、鑑賞中めっちゃイライラしてしまう。「時をかける少女」は原作ありきだったから、そんなに気になんなかっただけなのかも。生きるとは、父性とは、強さとは、自分とは、、、そういうことも大切だけどそういうのは密やかに込めて、もっと作り出した世界で圧倒させてほしかったな。