原題:Paul 監督:グレッグ・モットーラ
下品極まりなかったおっさんキャラの宇宙人ポールがどんどんカッコよくみえてきて、最終的には「こいつの女(スケ)になりたい!」と思ってしまいました。
最初に遭遇した少女へのポールの落とし前の付け方、強引過ぎて超あこがれる!
なんとなく、ポールの立ち振る舞いによいこ濱口さんを思い浮かべました。「ゲスいけど、ロマンチストで男気あんじゃん!モテるのわかるわ~」っていう。どことなく母性本能をくすぐるルックスも似てるような…
個人的には、リアルに宇宙人に遭遇した時の個々人の反応の違いが興味深かった。
なかでも特に、狂信的なキリスト教信者の親子の反応の違いが面白かった。
ポールの存在を認めたことで、自らの呪縛を解いて「やってみたかったこと」をどんどんしてみる娘。「おっぱいが屁をこくほど寝たぜ!」とか「しゃぶり散らかして」とか下品な言葉の連発し始める姿に、「呪縛を解いてやりたかったことソレ!?」と異常に親近感をおぼえました。
逆に父親のほうは、「これぞ、神だ!奇跡の手だ!」と自分の信仰を深めるほうへ動くのも面白い。同じ事柄を見ても、既存概念をこっぱみじんに砕かれるモノもいれば逆に強化する人もいる。同じ世界を見ても、心の動きは人それぞれなんですね。
乳房3つのエイリアンを描く宇宙ヲタクでも、リアルな宇宙人に会ったら失禁しちゃうし。これは、アイドルヲタがアイドルと街角で偶然遭遇した時に、へんなおどろきで何もできないというのと似てるかも。私にも、その存在を信じていながらも、絶対的偶像であってほしいと思う矛盾する気持ちがあります。
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