監督:本広克行
台場から大分へバスはしんどい
飛行機にしてマイルをためよ
「踊る大捜査線」テレビシリーズはちょこちょこ、映画はスピンオフ企画は見てないものの本シリーズは全部見てました。だから、私、「踊る大捜査線は分かるハズ」と思ってたんですが、正直わけわかんなかったです。怒りとかではなくどーでもよくなっていく感じのわけのわかんなさ。
もしかしたら、テレビとか携帯とかでやってるスピンオフ企画で話の補足をしてるのかもしれませんが、映画単体で楽しむのは難しい作品。いや、でも、私には分からなくてもファンサービスは充分出来てるんだと思います。
開始10分のからあげ屋に扮しての潜入操作とオープニングロールで、「コレはもしかしたら、おもしろいかも」と、実は期待してました。潜入操作終了とともに片付けられるからあげ屋に対しての織田裕二の台詞「こんな大げさなモノ作っちゃって」とか「撤収って、さみしいよね」にはこの作品の終了もオーバーラップさせられましたし、初期から現在までの各メンバーの顔がどんどん切り替わっていくオープニングロールには歴史を感じて期待が高まりました。しかし、あまりにも本筋の事件がわけわからなかった。
警察に失望した警察内部(小栗旬・小泉孝太郎・香取慎吾)の犯行って、動機はともかくとして、やることがおおげさすぎる。特に実行犯を担った香取慎吾は3人の中で一番遺恨が薄そうなのに、ユースケサンタマリアの息子まで殺そうとしてるし。こういうのもスピンオフとかで説明してんのかな。でも、そんなの見る情熱ないから、ワタシにはやっぱりわけわかんない。
あと、ひどすぎて笑ったのは、昔の銃痕が原因で警察を辞めるスミレさん:深津絵里が、お台場から実家の大分まで深夜高速バスで帰るところ。
「身体の調子悪いのに、余計具合悪くなるよ!」と思ってたら、クライマックスにスミレさんの運転で犯行現場の倉庫にドーンとバスがクラッシュ!!!「な、なに!?スミレさん、バスジャックかよ!?」という展開。
エンドロールでこの展開への言い訳的な描写が出てくるんですが、そんなとこで後出しジャンケンしてくるところもひどい。ひどいけど、ひどすぎて笑えて、なぜかそんなに嫌いではないぜ。らららら・らぶさむばでぃーとぅないと!