2012年11月14日水曜日

モバイルハウスのつくりかた(98分)

監督: 本田孝義
 
私ごとですが、今年は家をリフォームしたり・家族が増えたり、おうちのハードもソフトも変化の年でした。(現在、まだリフォーム工事中)新しいおうちを楽しみに思う気持ちをもちつつ、ちょっと不安もあったりもしまして。今後、なにかあっても自力で住まえる知恵を身につけようと「モバイルハウスのつくりかた」を観てきました。 
もっと路上生活者の暮らしに光をあてている作品を想像していたのですが、そこは薄くて家の建築や形態に関することを運動家:坂口恭平さん中心に描くドキュメンタリー映画でした。
製作費26000円のモバイルハウス(車両扱いで駐車場に止められる車輪付きのワンルーム)を作る話が大きな映画の柱なのですが、おそらく30分以上あったその建築シーンを見てたら、だんだん頭が痛くなってしまいました。簡単な仕組みの家でも作るのって、めっちゃ大変なんだなぁ。大工さんって、すごい。納期が大幅に遅れているうちの家のリフォームにも、ちょっと寛大な気持ちになれました。
映画で建築されるモバイルハウスは311前に作られたのですが、映画終盤311後に坂口さんは東京から放射能を逃れ実家:熊本に引っ越し、そこで誰もが住めるゼロセンターを立ち上げています。
「新政府を立ち上げる!」と宣言する坂口さんを見てたら、ますます頭が痛くなってきました。「そーゆー考え方もなくはないだろう・・・」とは思いつつ、新しい概念とその運動家の姿に拒否反応があるのか頭が痛くなってしまう。自分は保守的でモバイルハウスもゼロセンターも適応が難しいみたいなので、新しいおうちを大切にして暮らしていこうと思います。かぞくのみなさん、どうぞよろしくおねがいします!