2013年11月9日土曜日

獣人島(70分)

監督:アール・C・ケントン
原題:Island of Lost Souls
だが獣姦はない

カナザワ映画祭2日目2本目は「獣人島」を見ました。
カナザワ映画祭直前、一緒に行くシネマテーブルのメンバーと焼肉を食べながら「カナザワで映画、なに見る?あの、“獣姦島”ってヤツも面白そうだよね!」と嬉々として語っていたワタクシ。「ソレ、獣人だよ!」と適切なツッコミいただきましたが、映画を見てみるとあわや獣姦という話だったのでビックリ。“獣姦島”アナがち間違ってなかったネ! あと鑑賞後、科学のタブーと性のタブーを飛び越える映画「スプライス」をひさびさにみたくなりました。
動物を科学で急速な進化をさせて、ほぼ人間に近い生物とするモロー博士の研究。博士は、その進化を証明するために、島に訪れた男・パーカーとその生物:ロタに生殖行為をさせようとたくらむ。産まれてはじめて恋をしたロタが本を池に捨てるとことか、最後に自らの命を捨ててパーカーを救うところなど、進化したモノならではの哀しみを感じる場面がよかったです。また進化した島の生物たちが進化する前の動物の性質をちゃんと受け継いでいて、犬から進化したヤツは飼い主に従順でモロー博士を最後まで守ろうとするとことかも哀しかったです。生き物の性(サガ)には逆らえないものなんだなと感じました。
そして、なんといってもこの映画の見所は、モロー博士(チャールズ・ロートン)の顔のおそろしさ!士は悪そのものといった顔をしていて、「顔面説得力ってこういうこと!」と思いました。